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【死にたがりの僕と死体の君】

死んでも君の記憶に留まりたかったお話。



 『死にたくなったんだ』

 ある日、あいつはそう言った。僕はだから何だと言うわけでもなく、ただ彼の隣で白百合の花弁を千切っていた。
そんなあいつが死んだと、知らせが入ったのはその3日後。自殺だった。
遺書は無し。そりゃそうだ、あいつはそんなものを遺すような奴じゃない。

 その日から、僕の自問自答の日々が始まった。
あの日、僕が何か言葉をかけていれば、結果は違っただろうか。何を、言えば良かったのだろうか。僕には分かるわけもない。だって、あいつからそんな言葉を聞いたのは、あれが最初で最期だったのだから。


 『死にたくなったんだ』
その言葉の意味を、僕は探し続ける。

 『しにたくなったんだ』
その言葉の本当の意味を、僕は探し続ける。


 きっと答えなんて永遠に出ないのだろう。
あの言葉は、あいつが僕に架した枷なのだ。僕が一生、あいつを忘れないように。そんなことをしなくても、僕はあいつの側を離れたりなど、しなかったのに。

 『どうして』

 僕の口から言葉が漏れる。決して、返事が返ってこない問いが。
君は、そんなに僕が信じられなかったというのか。僕は、君が居なくなるなんて想像もしなかったというのに。

 『どうしてどうしてどうして』
君は僕を信じてくれなかった。どうして、君は僕を置いて行った。一体、君は何処にいる。


 

 君が居ない世界にたった一人なんて、
『嗚呼、僕が死にたくなってしまうよ』

 僕がそちらに行くことを君は許してくれないだろう。
ああ、本当に卑怯な君。例え君が僕を忘れても、僕は絶対に君を忘れることなどできない。


 もう、永遠に。
 
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【 2014/07/30 (水) 】 小説 | TB(-) | CM(0)
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